１０月２３日（土）地震発生

２００４年１０月２３日（土）１７時５６分

中越地震がおこったその時、私は長岡のアパートに一人帰宅したところだった。
午前勤務、午後研修でお昼ご飯を食べそこねた私は、スーパーで食材を買い込み
自室に入り荷物をおろして座り込んだところ。

激しい揺れを感じたと思ったら、部屋中のモノが飛びかい
膝の前、数cmの所にはテレビが落ちたが、何が起こったのか判らず
『えっ？何っ？何なのっ？』って感じで、おろおろ。
一回目の揺れがおさまり『今のは何だったの？』と呆然としていると二回目の揺れ
この時ようやく『地震なんだっ！外へ出なきゃっ』と外へ飛び出した。
道路にはすでに付近の住民が出ており『あなたのアパート誰も出てこないから』
と心配して頂いたが、ぽつぽつと皆外へ出てきた。
その後もともかく大小の余震がひたすら続き、怖くて部屋へは入れず・・・
ずっと道路で近所の方やアパートの住民とで、余震と寒さに震えてた
余震のたびに電線が揺れ、駐車場に並んだ自分達の車が大きく左右に揺れる
そのゆれが、当たり前だけど同じ方向に揺れるのが不思議な感じだった
特に車のゆさゆさ揺れる様は今もくっきりと瞼にやきついている

私の場合、長岡に家族は居ないが職場のスタッフは？みんな無事？
だんだんと心配になって来るが、携帯は通じない
ふと（メールは？）と思い立ちやってみると、メールは時々飛ぶのです！
ようやく、スタッフ数名と連絡がとれ命に別状は無い事は判ったのもの
『電気・ガス・水道全てダメ、外に居ます』とか
『おばあちゃんが冷蔵庫の下敷きに・・・』等々
緊迫した内容のメールが来てますます心拍数が上がりまくり！

しかし！しばらくして思った。薬局はど－なってるだろう？？？
時間は全く覚えて居ないが、歩いて薬局へ向かう事にした
お隣さんが『危ないからやめた方が良い』と言うのに一人歩きはじめると・・・
アパートは住宅街のすみっこだったので判らなかったのだが、町はスゴイ事に・・・
道路は避難の人や車で騒然とし、商店は割れたガラスや商品類が散乱し
酒屋では大量の酒ビンが割れ異常な臭いを発している
また、あちこちから聞こえるパトカーや救急車・消防車のサイレン。
ようやく『タダ事では無い。大変な事が起きたんだ・・・』と気付いた。
薬局近くにきたらなんだか静かになったように感じた。
電気が来てないのだ！町中の灯りが消え、もちろん信号も
ぽつぽつと走る車も、そろそろと徐行しながら交差点に入る
ようやく薬局に到着してみると、もちろん真っ暗！
お隣の診療所の駐車場に避難していた患者さんが車のヘッドライトで照らして下さる中
警備保障も切れた薬局の鍵を開けてみると・・・
よくわからないのだが、あらゆるものが散乱している様子
パソコンの無停電源だけが『ビーッビーッ！』とうるさく鳴っていた
とりあえず火災は発生していないし、一人で片付ける状況にも無いし・・・ってんで再びとぼとぼと歩いて帰宅した